艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~
「あ……柳川さん?」
菓子博のパーティで会った、柳楽堂の人だ。顔はどうにか覚えていたけれど、『藍ちゃん』とは随分砕けすぎていて、違和感がある。
どうしてここに?
その疑問をどう口にするか考えながら、向き直って会釈する。あっさりとその答えは柳川さんから聞けた。
「俺もこのホテルで商談があって来たんだけど。カツラギのパーティがあるって聞いたから、もしかしたら会えるかと思って」
「あ、葛城さんでしたらまだ中に」
「違う違う。藍ちゃんに、だよ」
言いながら、彼はすとんと今私が立ち上がったばかりのソファに座る。
「大丈夫? 菓子博のパーティの時にも聞きたかったんだよ。葛城が花月庵を買収したのが随分急だったからね。何かと強引だろう? 葛城さんは」
「……強引、ですか?」
込み入った話になりそうで、躊躇ったが私も再び、ひとり分ほどの隙間を開けて隣に腰を落ち着ける。
迂闊なことは話せないが、私の知らないことも彼から聞けるか、もしくは傍から見てカツラギと花月庵の関係がどう見えているのかも知りたかった。
菓子博のパーティで会った、柳楽堂の人だ。顔はどうにか覚えていたけれど、『藍ちゃん』とは随分砕けすぎていて、違和感がある。
どうしてここに?
その疑問をどう口にするか考えながら、向き直って会釈する。あっさりとその答えは柳川さんから聞けた。
「俺もこのホテルで商談があって来たんだけど。カツラギのパーティがあるって聞いたから、もしかしたら会えるかと思って」
「あ、葛城さんでしたらまだ中に」
「違う違う。藍ちゃんに、だよ」
言いながら、彼はすとんと今私が立ち上がったばかりのソファに座る。
「大丈夫? 菓子博のパーティの時にも聞きたかったんだよ。葛城が花月庵を買収したのが随分急だったからね。何かと強引だろう? 葛城さんは」
「……強引、ですか?」
込み入った話になりそうで、躊躇ったが私も再び、ひとり分ほどの隙間を開けて隣に腰を落ち着ける。
迂闊なことは話せないが、私の知らないことも彼から聞けるか、もしくは傍から見てカツラギと花月庵の関係がどう見えているのかも知りたかった。