艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~
私は世間知らずだ。駆け引きも何も、理解できないことが多い。だからストレートに聞くことしかできない。


「柳楽堂とカツラギって以前から何か争ってるんですか?」


直球過ぎたのか、彼がちょっと驚いたハトみたいな顔をした。


「あと、言いたい文句もあります。結局、葛城さんも父や兄と一緒で私には何も話してくれないんですね。花月庵と協力して新作和菓子とか、いつのまに? 父とはまだ和解は出来てないんじゃなかったですか?」


睨むと彼は、とても困った顔に変わった。


「そんな顔してもダメです」


仕事のことに本来口を挟むものではないのかもしれないが、私たちの間においては取り除くことのできない問題のはずだ。

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