艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~

裏を返せば、良い人なだけでは店は守れないのだと父を馬鹿にしているようにも聞こえる言葉だ。
だけど、葛城さんの笑顔がその言葉とは裏腹で、頭の中が混乱する。


「……一体、どういう状況なのか教えてください」


どうして、私が縁談を受け入れることが花月庵を守ることになるのか。
きっと父に聞いても簡単には教えてくれない。だから、この人に聞くのが手っ取り早いと思った。
そして一体、この人は何者なのか。


「冷静ですね」

「そんなわけないでしょう。意味がわからないからそう見えるだけだと思います」


冷静なものか。混乱してるから整理するため情報が欲しいだけだ。
しかし、それを邪魔する声が近づいてくる。

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