この手をぎゅっと、離さないでね?



だって私が自分でお弁当をひっくり返したんだから、私のせいに決まってるでしょ。



「あと、俺なんかに声をかけてくるところも変わってるよな」

「え〜、そうかなぁ?だって目の前で困ってたら、普通ほっておけないでしょ?」



たとえその困ってる人がヤンキーであっても、私は見て見ぬふりをしたりはしないよ。



さっきから光琉くんは何を言ってるんだろう…?

私のこと、変わってるっていうけどぜんぜん普通のことじゃないのよ?

なんにもおかしくなんてない。



「アンタがいう普通っつーの、俺にとっては普通のことじゃねぇから」



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