この手をぎゅっと、離さないでね?
「女の子でも友達は友達だから、仲いいのはわかるけどねっ。でも……はるちゃんって洋くんのこと好きでしょ?」
「うーん……まぁ、そうかもしれねぇけど。でも俺は、あかりのことしか見てないから」
「でもでもっ……はるちゃんってめちゃくちゃ可愛いじゃんっ!洋くんだって私から心がわりしちゃうかもっ…」
洋くんの胸板におでこをくっつけて、ムッと頬を膨らませる。
洋くんったら、なんでこうも乙女心がわからないかなぁっ。
すると洋くんの左手が私の顎の下に回って、ぐいっと顔をあげられた。
洋くんと目が合った瞬間、強引な唇に口を塞がれてしまった。