この手をぎゅっと、離さないでね?



「テメェあかりに触んな!馴れ馴れしくあかりって呼んでんじゃねぇ!」



私の頭の上から手の感触が消えた。

洋くんが光琉くんの腕を叩き落としたみたいだ。



「ほんっとお前、ガキだな。独占欲強すぎなんだよ」



嘲笑うように鼻で笑う光琉くんの胸ぐらを、洋くんが勢いよく掴んだ。



「お前、それ以上口きけなくしてやろうか?あ?」



うわぁぁぁっ…!

これはやばい!

このままだと乱闘騒ぎになっちゃう!



「ちょちょちょちょっ…!待って洋くん!ケンカはダメ!」



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