この手をぎゅっと、離さないでね?



こうして謝ってきてくれているってことは、光琉くんなりに反省してるんだもんね。

それなら私は、もう光琉くんを責めるつもりはないよ。



「ちょっと待て。あかりはお前を許したかもしれねぇけど、俺はお前を許してねぇからな」



いつの間にか私のすぐ後ろにいた洋くんが、光琉くんに尖った言葉を投げつけた。



「ちょっと洋くん、ケンカはもうやめてよ」



慌てて振り返ると、光琉くんを睨む洋くんの眼光は鋭くて。

今にもケンカをはじめてしまいそうな、殺伐とした空気を纏っている。



「なんだよ、もうあかりには手を出さねぇって言ってんだろ。しつけぇ男だな」



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