恋してる女の子って最高に可愛い
私は樋口くんがゴールするのを見た後
校舎近くの手洗い場まで怪我した足を少しひきずって、洗いに行った。
「あ〜…完全に血出てる…、擦り傷ってこんなに痛かったっけ…?」
水にかけると傷にしみてものすごく痛かった。
「い゙っ…た……っ」
思わず声が出てしまうのも無理ない。
私は、小さい頃怪我した時のことを考えながら足についた砂を洗い流した。
その後、救護のテント方じゃなくて、私は保健室に向かった。
幸い鍵が開いていたので、中に入ることが出来た。
「えっ〜…とっ……どこだろ……」
独り言を話しながら引き出しを開けたりして探していく。
私がひとりで消毒液と絆創膏を探していると…
「やっぱりここにいたのか…」
聞き覚えのある声がした。
出入口を見てみると……
「怪我大丈夫か?」と樋口くんが保健室にやってきてくれたのだ。
「えっ、なんでここだと分かったの??」と質問してみると
「テントの方だといろんな人いるし、心配かけたくないんだろうなって思ってさ」
すごい…あたってる…。
「保健室なら自分で出来るし人もいないから、みたいな?」
「すごい……よく分かったね…」
「怪我見せてみろ」
「ここなんだけど…」
「あ〜、これは痛いな……、ちゃんと洗ったか?」
と聞いてくるので、「校舎近くの水道で洗ったよ!」と答えた。
「水で洗うの痛かっただろ、ちょっと待ってな」
と言って棚から消毒液を出して、私の足を消毒しはじめた。
「いたっ……い…」
「少しの間我慢しろよ」
そう言って、私の怪我した足を消毒し終えると、絆創膏をはってくれた。