借金取りに捕らわれて 2
「名前で呼ぶの恥ずかしいんだろ?
なら、もっと恥ずかしいことしながらだったら、それも気にならないと思わないか?」


「思いません!」


良いアイディアみたいに言いましたけど、全く思いませんからね!


「そうかな~?試しに一度やってみようか。」


怪しい微笑みを称えた秋庭さんは、私の脇腹にあった手を徐に下げ骨盤を撫で上げた。


そこからゾクリとした、まるで微電流が背筋を上る感覚に変な声が漏れ、私は恥ずかしさに顔を赤らめる。
 

「ちょっ、ちょっと、待って下さい!」


手を退かせようと、彼の大きな手に自分の手を這わせても微動だにせず、私の反応を楽しむかのように秋庭さんはもう一度同じ所を撫でた。


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