サーペンディス 天秤に架けられた少女



 外は雪が降っていた。この時期でも雪が降り、暖炉が必要になる。他の国はどれくらい暖かいんだろう―――。

 突然暖炉から何かが倒れる音がした振り向くとお婆ちゃんが倒れていた。

「お婆ちゃんっ!!」

 テーブルの椅子から慌ててお婆ちゃんの元へ跳んでいって体を抱き起こす。
「お婆ちゃんっ!!」

 お婆ちゃんは息を荒くして言った。



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