秘密の約束。

浮かぶ疑問。mutuke

「えっと……」

数ある本棚を眺めて探す。いっぱいあるなぁ…

背の低いあたしはいい加減首が疲れてきていた。

「ちょっと休憩しよっと」


そう言って椅子に座った。事件のことを調べようと思ったけど難しいなー…

「よいしょ…」

受付の人が大量の新聞紙を持ってでてきた。

「あの、これが7年前くらいの新聞紙ですが」

その図書館の人が話しかけているのは白髪のおじいさん。「ありがとう」と言うと、新聞を持ってあたしの隣に座った。

黙々と新聞の記事を読むおじいさん。

あたしは横目でそれを見る。

「あのー、新聞紙なんか読んでどうするんですか?」

おじいさんはあたしに初めて気づいてこちらを見た。

「あぁ、昔の事件について調べてて…。」

おじいさんはあたしに穏やかに話してくれた。
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