秘密の約束。

実行の決意。



おばちゃんが




死んだ。


だって昨日まで泣いて笑って

あたしに洗濯物のお願いまでしてたおばちゃんが?


有り得ない。

有り得ないよ。





おじちゃんはボーっと天井を見上げている。


「あきこ…あきこ…」






譫言を繰り返し、時々笑ったり

まるでおばちゃんに話しかけているみたい。


おじちゃんがいつものおじちゃんじゃないみたいで怖くなった。


怖くて誰かに相談したくて…



睦月のそばに行きたくなった。


あたしは走って睦月の部屋へ向かった。
安心したくてまた抱きしめてもらいたくて…
人は弱い時ほど人が恋しくなるんだなって思った。



バタン





睦月はベッドに突っ伏して枕に顔を埋めていた。


どうしたのかな…
死んでないよね…?
睦月まで死んだらあたし…


そーっと肩に触れようとする。
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