秘密の約束。

決戦。


 
いろいろ大変だったけどお葬式もお通夜も終わって

だんだんと普通の生活に戻っていく。

だけど気持ちだけは戻らずに

日にちは過ぎる。





実行を決意してから早一週間。


睦月にはまだ伝えていない。

2人でやる計画だったのに、いつのまにかあたしだけの計画になった。

言ったら本当に死んじゃいそうなんだもん。

すぐ頭に血が昇るから、計画なんか忘れてつかみかかる。そんな光景が頭に浮かんだ。

だから睦月には言えない。





「苺香ー」


睦月の声がした。あたしは「はーい」と答えてドアを開けた。


「学校行くぞ」



なんだかんだで久しぶりの学校。
ちょっと楽しみだったりする。



ランドセルを背負って玄関を出た。

外は寒くて風が冷たい。
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