おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
店長とやまやまは佐藤くんのシフトの事で話をし、それが終わると店長はまたセカセカと帰って行った。
そしていつもの流れが始まる。

「イタ子ちゃんよかったじゃーん!」

「うんっ//ありがと。」

「なんだったんだよなー、
考える必要ないじゃんなー」

「本当だよねぇ!涙を返してほしいよ!笑」

冗談でそんな風に言えるようになったのも、今があるから。

「でもさぁ、付き合う事になってすぐ聞かれたのが…
女友達と連絡とらない方がいいとかある?って。
一番最初にそこ聞く?笑」

やまやまは苦笑しながらも、

「まぁ、聞いてきたって事はさ。もし連絡取るのはイヤって言われたら、それなりに対応するつもりだったんじゃねぇの?」


「それなりって?わたしと別れるか、その子と連絡とらないかって事?」


「まぁ、お前と別れる事はないんじゃねぇ?さすがに。」


「考えるの理由もそこだったのかなって…」

「ぁあ…確かにな。よく知らないけど、映画とか音楽とか趣味が合うから一緒に出かけたりするだけで恋愛感情は全くないって水島くん言ってたけどな。」


「天秤にかけられること自体イヤなの!」

わたしはホッペを膨らましながら続けた。

「ずば抜けてなきゃイヤなのーー」

駄々をこねるわたしにやまやまは笑いながら言った。

「イタ子ちゃんのクセに贅沢言うなよ!笑
付き合えたんだからいいだろ。」


腑に落ちないけれど、やまやまに話したらなんだかどうでもよく思えてきた。
水島くんとのメールのやり取りなど話していると、自然と幸せモード全開になっていった。




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