おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
求めていたものが一気にわたしの中に入っていくこの感じ…
忘れていたこの感覚。
目にはうつらない、いつかのあの感覚が新しい形となってわたしの全てをうめ尽くしていく。


それをくれたのは…いつかのあの人には似ても似つかない佐藤くんだった。


唇が離れて、″ごめん…″なんて言い合ってみたけど、求め合う気持ちがふたりをひきつけ合ってしまう。


そしてまた、唇を重ねていた。
事故ではない…キスをした。



佐藤くんの熱がダイレクトに伝わる。


仕事中だということも、病人だということも忘れていた。




ガタッ…

突然背後に気配を感じたと同時に


「はっ?お前ら…なに…」


耳に入ってきた声が背筋を凍らせた。

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