アッファシナンテ

花恋「今日、あなたに内緒で
崎本さんとデートしたの。
彼に昨日誘われて
来てくれないかもしれないと
思っていたけれど彼は来てくれて
嬉しくて知らない事を沢山教わった。
賑わうお店でお昼ご飯を食べた。
公園でバドミントンをした。
公園には沢山の幸せそうな家族がいて
レジャーシートに座りながら
見上げた空はとても綺麗で
知らない世界を知れた事が嬉しくて
楽しくて‥あなたの気持ちなんて
これっぽっちも考えなかった。
あなたはずっと私の事を
探し回ってくれていたのに
私はただ楽しい時間を過ごしてた。」

お嬢様の瞳が潤んでいた。

花恋「春川に新しいベッドを
プレゼントしたら、きっと
あなたは喜んでくれる。
そう思ってこのベッドを選んだの。
だけど、違うのね。彼の言った通り。
こんな事したって誰も喜ばないのよ。
勝手な事をしてごめんなさい。」

春川「いえ、とても嬉しいです。」
< 120 / 540 >

この作品をシェア

pagetop