アッファシナンテ

春川「崎本様は本日もお仕事です。
崎本様をお店までお届け致します。
お嬢様もお疲れの所、私の独断で
勝手な事をして申し訳ございません。」

花恋「あなたが謝る必要はないわ。
ありがとう。春川。
きっと彼もあなたに感謝するわ。」

それっきり春川は何も言わずに
車を走らせ、また彼を抱き抱え
崎本さんが働くお店へと入る。

その様子をぼーっと眺めていた私は
彼の事ばかり考えていた。

崎本さんが眠ってしまったのは
きっと私のせいだから。

私のワガママで朝方までお仕事をしていた
崎本さんに無理をさせてしまった。
本当は大変な思いをしている崎本さんに
平気だからなんて嘘をつかせてしまった。
すごく申し訳なかった。
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