アッファシナンテ

オーナー「ただの客の執事が
わざわざお前の事を
運んだりするか?」

遼「俺、あのお嬢様に
借金があるんだ。」

オーナー「借金?」

遼「親父が作った借金。
どこの誰だか分からない奴から
あの人、金借りててさ。
この店で働くようになってから...
いや、もっとずっと前から
その人達に金返してた。
そしたら、ある日あのお嬢様が
現れて俺の借金返してくれてさ。
その金を今、返してる所。
正直助かってる。バカ高い利息
取られなくて済むし...だから
無下に扱う訳にもいかないんだ。」

オーナー「本当にそれだけか?」

遼「それだけだよ。」
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