アッファシナンテ

オーナー「お前に借金がある事は
この店に来た時から知ってる。
だから、こっちはお前に
十分すぎるくらいの給料を払ってた。
利息がないのなら、今までよりもっと
払えるはずだろ?...なのに、わざわざ
店以外であのお嬢様に会う必要が
本当にあるのか?」

本当に参ってしまう。
俺にも分からない事が
誰にも分かるはずないのだから。

遼「俺も同じ事、思ってた。
何で俺がプライベートな
時間を割いてまであのお嬢様に
会わなきゃなんねぇんだよって。
今まで通り地道に返していけば
いいじゃんって思ってたよ。」

オーナー「だったら、何で?」

遼「...会いたい。」

オーナー「え?」
< 187 / 540 >

この作品をシェア

pagetop