アッファシナンテ

花恋「私ね、楽しかったのよ。
春川の洋服を選ぶ時間。
私の意見に耳を傾けてくれて
店員さんがあれこれ洋服を
持ってきてくれて、ああでもない
こうでもないと話してる
時間がすごく楽しかったの。
だから‥‥」

私はオーナーの手から
3万円を受け取るとそのまま
店員さんに手渡した。

花恋「私のワガママに
付き合ってくれたお礼。
今日はあなた達と洋服を
選ぶ事が出来てとても楽しかったわ。
それで何か美味しいものでも食べて。」

その場にいる全員が何故だか皆
瞳を潤ませていて
帰り際に何故だか拍手まで
鳴り響いて、私は春川と共に
お店を出る。
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