アッファシナンテ
遼「何乗るの?」
花恋「え?」
遼「遊園地に来たんだから
普通、何か乗るだろ?
あんたは何に乗りたい?」
花恋「乗り物はいいのよ。
私はこうしてあなたと
いられるだけで充分だから。」
崎本さんは小さなため息をついた。
気遣いが足りなかった。
気にしなくていいと崎本さんは
言ってくれたけれど
彼の行きたくない場所くらい
聞いておけばよかった。
そしたら、きっと崎本さんを
怒らせる事もなかったのに。