アッファシナンテ


春川「お嬢様の優しさに
感動されたのですよ。」

花恋「感動してもらうよう事は
何もしてないわ。」

本当にお嬢様の執事で
よかったと心の底から思った。
もちろん、洋服をプレゼント
してもらったからじゃない。

初めてお嬢様に会った時の
自分の気持ちが間違いでは
なかったのだと思うと
嬉しくて仕方がなかった。

執事だって人間だ。
いくら給料を貰っていたとしても
仕えたいと思えるお嬢様でなければ
やはり長く続ける事は出来ない。

だけど、私はお嬢様の執事になってから
一度もそばを離れたいと
思った事などなかった。
その理由を改めて知った。
< 21 / 540 >

この作品をシェア

pagetop