アッファシナンテ

花恋「私はあなたに直接
お金を返してもらいたかった。
あなたの口から別れの言葉を
聞きたかった。人伝に聞いて
納得できるような物分かりの
いい女ではないの。」

遼「金の件は助かった。
あんたが無利子で貸してくれた
おかげで随分と早く片がついた。
本当にあんたには感謝してる。
だけど、隼也に伝言を頼んだ通り
俺はもうあんたには会わない。
会う理由がない。よく言うだろ?
金の切れ目が縁の切れ目だって。
だから、もう二度と会わない。」

花恋「それが信じられないのよ。
あなたがお金のためになんて
そんな人じゃない事くらい
分かっているのよ。
本当の理由を教えて?」

崎本さんはため息をつきながらも
やっぱり私の質問に答えてくれる。
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