アッファシナンテ

花恋「彼の言う通り私が
切り捨てる側の人間だったとしても。
いや、だからこそ切り捨てない側の
人間にだってなれると思うのよ。
彼が言うには私は強者だそうよ。
だったら困ってる人達に
手を差し伸べられるのは
私なんじゃないかなって思ったの。」

春川「お嬢様らしい
素晴らしいお考えだと思いますよ。
お嬢様が本気で会社を設立したい。
そう思われているのなら協力します。」

花恋「春川が協力してくれたって無理よ。
お父様の支援なしに会社を
作るだなんて無謀だわ。」

春川「旦那様を説得すればいいのです。」

花恋「お父様を説得...?
そんな事、出来るはずないわ。」

春川「私にいい考えがあります。
ですが、旦那様を説得する前に
やらなければならない事があります。
お嬢様の思いを形にするのです。
どんな会社を作り、どんな業務をし
どんな人達を雇うのか。
雇用する人間の条件や給料。
考えなければならない事は山ほどあります。
具体的なプランがあれば
旦那様を説得しやすくなります。」

春川はいつも私の味方になってくれる。

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