アッファシナンテ


遼「本当にいいんだな?
言っとくけど、金はあんたが
払うんだからな。」

花恋「もちろんよ。」

遼「それであんたの話したい事は?」

花恋「話したい事なんて何もないわ。」

遼「だったら何で店に来たんだよ。」

花恋「私、ショックだったのよ。
あなたにもう会えないと言われた時。
1日会社を休んだけれど
何だか気持ちがどんよりしてて
今日もやっぱり何だか晴れなくて
初めて仕事が嫌だと思ってしまったの。
そんな時、あなたからの電話があって
会いに来てもいいって言われた時
すぐにあなたに会いたくなった。
話をしに来た訳じゃないわ。
私はあなたに会いに来たのよ。」

彼はやっぱり私の顔を見て
ため息をついた。
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