アッファシナンテ

でも、裏を返せば
めちゃくちゃ純粋で全ての人に
敬意と尊敬を忘れない
この女だからこそ恋をしたんだ。

ここでこの女を引き留めてしまえば
それはただの営業トークで
だけど、俺はそれ以外にこの気持ちを
形にする言葉を知らなくて
だから言ってしまったんだ。

遼「今日は何時までいられんの?」

花恋「何時でも構わないわ。
あなたがここにいてくれるのなら。」

遼「そう。」

俺は目の前のシャンパンを
一気に飲み干しため息をついた。
もどかしいと言うのは
きっと今のこの気持ちなんだろう。
< 264 / 540 >

この作品をシェア

pagetop