アッファシナンテ

橋爪「そこいらに落ちてる
ハギレで作ったものだ。
こいつは俺の趣味だ。
欲しいんなら持って行きな。」

花恋「おいくらですか?」

橋爪「そりゃ売りもんじゃねぇ。
お嬢さんにくれてやるよ。」

花恋「...では、気持ち程度ですが。」

私が財布からお金を
取り出すとその人は
眉をしかめた。

橋爪「受け取れねぇよ。
お嬢さんみたいな人間は
私らの事を可哀想だ。不憫だ。
そう思うのかもしれないがね、
こっちにはこっちのプライドが
あるんだよ。..後ろめたい
金は受け取らないんだよ。」
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