アッファシナンテ

遼「...こんな事、言いたくないけど
この世の大体の人は
ホームレスとは関わりたくないんだよ。
道端で寝てるあの人達を見て
汚いなって毛嫌いして、自分は
あんな風にならないように頑張ろうって
見て見ぬふりするのが普通なの。
わざわざホームレスと関わって
一緒になってぬいぐるみ作ろうなんて
あんた以外、誰も思わないよ。
バカ正直に執事に伝えて
父親の耳に入ったら...多分
すぐに辞めろって言うと思う。」

花恋「だけど、あなたは
手伝ってくれた。」

遼「俺も、思うよ。
あんな風にはなりたくないって。
今まで絶対に関わらなかったし。
でも、今日あんたと一緒に
あの場所にいて気持ちいいなって思った。」
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