アッファシナンテ

花恋「気持ちいい?」

遼「社会の波に逆らって
向かい風に立ち向かうあの感じ。
慌ただしい人の波を外野から
ぼーっと眺めるだけのあの時間が
めちゃくちゃ心地よかった。
知らない事を知れた。
あんたに関わったおかげで。」

花恋「いい言葉ですわね。
あなたのせい。じゃなくて
あなたのおかげ。って。
ほとんど同じ状況を指す言葉なのに
意味が全く違うもの。
世の中の方が皆、そう思うように
なればいいのにね。」

遼「なぁ、花恋。
明後日、出かけないか?」

花恋「だけど、あなたは...」
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