アッファシナンテ

遼「分かってる。俺が言った。
店以外では会わないって。
でも、あんたとどこかへ出掛けたいって
今、思っちゃってるんだから
仕方ないだろ。」

花恋「もちろん答えはYESよ。」

遼「シャワー浴びてきたら?」

その時の崎本さんの
表情は私が今まで見た中で
1番艶やかだった。

ほんの少しドキドキした。

遼「俺の服だけど
風呂場に置いてあるから。」

花恋「ありがとう。」

だけど、私がお風呂から
あがると崎本さんはいなかった。

『店にいる。明日の朝一で
送っていくから。
あんたは部屋で寝てて。』

そんな置き手紙を残して。
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