アッファシナンテ

春川「私の立場からは大変
申し上げにくいのですが...
人としては素晴らしい方だと思います。
しかし、藤堂財閥を継ぐ人間としては
あまり相応しくないかと...。」

父「そうか。君が私に
隠そうとする時点で
そうなんだろうとは思っていたが...
どうしたものかね。」

春川「あの、失礼を承知の上で
言わせて頂いてもよろしいでしょうか?」

父「何だね?」

春川「私は旦那様に嘘はついておりません。
お嬢様とその方はまだ
お付き合いもされておりません。
結婚などまだまだ先の話です。
ですから、お嬢様とその方が
お付き合いする事になった時
認めて頂けないでしょうか?」

父「しかし、結婚の話に
なったらどうする?」
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