アッファシナンテ

空になったダンボールを丁寧に折りたたむ
執事の姿が悲しかった。
そうさせたのは...俺だけど...

遼「あんたさ。本当にいいのかよ?」

春川「と、仰いますと?」

遼「なんつーかさ、あんたなら。
もっと別のやり方もあっただろ?
あいつを説得する事くらい容易い事だろ。」

春川「必要がないから
しなかっただけです。」

遼「必要がないって?」

春川「お嬢様がご決断された事に
執事である私が文句など言えません。」

遼「あんたはそれでいいのかよ?」

春川「随分、酷な事を聞くのですね。」
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