アッファシナンテ
でも、確実に終わりは近付いていた。
俺たちの生活の寿命ではない。
俺の命の寿命がすぐそばまで
やってきていた。
医者「前回よりも数値が
かなり悪くなっています。
このままですと...よくもって
後3ヶ月...。崎本さん、そろそろ
延命治療を始めませんか?」
遼「治らないんですよね?」
医者「...残念ですが今の医療では...
しかし、少しでも長く生きるために
治療をしてみても...」
遼「治らない治療に金払う
余裕ないんで...このまま
その日が来るのを待ちますよ。
じゃあ、俺。仕事なんで。」
順当だった。
丁度1年前に、余命1年を
宣告され順当にその命は
短くなっていた。