アッファシナンテ

遼「知ってるよ。
毎日、一生懸命作ってたもんな。」

花恋「もっと沢山売りたい。
もっと沢山の人にあのぬいぐるみの
存在を知って欲しい...そう思って
私は一生懸命に作った。
橋爪さんもとても頑張ってくれた。
でも、私は無理をさせていたの。
今日、橋爪さんに言われたわ。
もう疲れてしまったって...」

遼「仕方がないよ。
あの人は1度、社会から
切り捨てられた。
...疲れたってゆうかさ
怖くなったんじゃない?」

花恋「怖くなった?」

遼「順調に商品が売れて
ブームみたくなるとさ
怖くなるんだよ。
流行りはいつか廃る。
ブームが去った時、またあの人は
心を痛める。だったら先に
自分から辞めてしまおうって
そう思ったんじゃないかな?」
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