アッファシナンテ

好きな人は崎本さんなのに
安心出来る人は崎本さんではないのは
私たちの間に時間が少なすぎるから。
だから、私は不安になってしまう。
春川なら...なんて考えてしまう。

遼「何かショックだわ。」

花恋「ショック?」

遼「あんたは違うと思ってた。
俺と付き合う女はいつも
同じ事を言った。
私の事が好きなら仕事を辞めて。
ずっと私のそばにいてって。
あんたも同じなんだな。」

花恋「私はそんな事は言ってないわ。
私は沢山の方に幸せを届ける
崎本さんの事を好きになったのよ。」

遼「でも、他の女に
会って欲しくないんだろ?
遠回しに俺に店を辞めろって
そう言ってるんだろ?
毎日同じベッドで眠りたいって
そうゆう意味だろ?」

伝わらない。伝え方が違ったんだ。
崎本さんの気持ちが私には
分からないように
きっと私の気持ちは
崎本さんには分からない。

察して欲しい。春川のように。
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