アッファシナンテ

~崎本side~


俺は意外と用意周到な男らしい。

1度、花恋から離れる事を決めた時も
外堀を固め自分の身動きが
取れないようにしていた。

今も同じだった。

外堀を固め、万全の準備をし
別れを告げる事を選んだ。

明日の花恋とのデートは
始めから決めていた。

執事に何度も連絡を取り
執事と一緒になって考えた。

明日のデートは執事が
花恋の荷物を運ぶ時間稼ぎ。
そして、何よりも
最後の思い出が欲しかった。
< 424 / 540 >

この作品をシェア

pagetop