アッファシナンテ

春川「お手間を取らせてしまい
申し訳ございません。」

私が頭を下げると旦那様は
席に座るよう促した。

父「本当に花恋には
伝えなくていいのかい?」

春川「...もしも、旦那様が
伝えた方が良いとお思いになるのであれば
私は指示に従います。」

父「春川はどう思ってる?」

春川「私は...お嬢様にお伝えに
ならない方が賢明だと思います。
お嬢様にその事実をお伝えすれば
お嬢様は悲しむでしょう。
私は...出来る事ならお嬢様を
傷付けたくはないです。」

旦那様は私の目を見据えていた。
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