アッファシナンテ

~花恋side~


私の顔を見て彼は笑った。

遼「あんたといるとさ
生きる勇気が湧くよ。
滅茶苦茶で意味不明な
自論振りかざして...誰にも
理解されないあんたの姿見てると
こんな人でも生きられるんだって
そう思える。」

花恋「あなたって本当に失礼な人ね。」

遼「よく聞いて、花恋。」

最後に呼ばれたのはいつだったか。
優しい声で彼が私の名を呼んだ。

遼「花恋が願ってくれてる事も
執事や花恋の父親やアメリカの偉い先生が
俺の事を助けようとしてくれてる事も
よく分かったよ。でもね
こればっかりは約束出来ない。
絶対に戻ってくるなんて
守れるか分からない約束は出来ない。
だから、俺の望む事は一つだよ。
俺の事は待たないで欲しい。」

花恋「...酷い事を言うのね。」
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