アッファシナンテ

春川「どうぞ。」

花恋「...失礼します...。」

心地よい香りがした。
春川の部屋の落ち着く香りが
私を包み込んだ。

春川「失礼しますなんて
普段、言わないだろ?」

花恋「...言わないけど...何か...」

春川「ローズヒップティー
入れてきたけど飲む?」

花恋「うん。」

ハーブティーを淹れる春川は
やっぱりいつもの執事の春川で
その所作は何も違わないのに
どこか違って見えるのは
初めて見たパジャマ姿のせいかもしれない。

花恋「あなたもパジャマなんて着るのね。」

春川「え?」
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