アッファシナンテ

遼「そんなもんな。
無理矢理ヤっちゃえばいいんだよ。
好き同士なら何だって許される。」

電話口で執事は笑っていた。

春川「私はあなたではないのですよ?
ようやく実ったこの恋を
たった一度の過ちで
終わりにしたくはないのです。」

遼「だったら、何で連れてきた?」

今度は電話口の向こうで
ため息をついた。

遼「せっかく俺が譲ってやったのにさ
恋のキューピット?ってやつに
なってやったのに
何で連れてきたりしたんだよ?
つくと決めた嘘なら最後の
最後まで突き通せよ!
おかげでこっちは迷惑なんだよ。」
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