アッファシナンテ

こちらが何かを言えば
かしこまりましたと言っていた
光とも。私の願いを1つでも
多く叶えようとして下さった
お父様とも。もちろんこの屋敷で
働く使用人達とも
何も話し合った事などなかった。

今日もディナーを終えた
ダイニングで崎本さんと
話をしていると疲れた様子の
春川がその扉を開けた。

ーガチャ

花恋「おかえりなさい。」

光「ただいま。」

遼「俺、夕食の準備してくるから
また後で話し合おう、花恋。」

花恋「ええ、そうね。」

光「ディナーはいりませんよ。
崎本様。外で食べて来ましたので。」

遼「そう、分かった。
でも、崎本様は辞めてくんね?
一応あんたは主なんだから。」

光「そうですね。では崎本さん
ディナーはいりません。
その代わりに書斎にバーボンを
1つお願い出来ますか?」

遼「分かった。持ってくよ。」
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