アッファシナンテ
花恋「ハツさんって
私が小学生の頃からいる
メイドさんの事?」
春川「ええ。ハツさんは
沢山の経験をされてきた方です。
そんなハツさんがお嬢様は
特別だと仰るのですから
お嬢様はいつも皆に幸せを
届けているのですよ。」
さっきまでの悲しそうな表情は消え
お嬢様の顔には笑顔が戻った。
その後、お嬢様は懐かしい
昔話を始め、まるで友達のように
私に話をしてくれた。
なくなってしまった
カモミールティーを淹れ直し
キッチンから戻ると
ソファの上でお嬢様は
スヤスヤと寝息を立てていた。
お嬢様の寝顔に微笑みを向けながら
私はお嬢様の部屋へと運んだ。