諦めるには値しない

陶太「あの‥初めまして。
芹沢くんと同じ部活の
羽井 陶太って言います。」

冴子「羽井くんね。
いつもバカ息子がお世話になってます。」

陶太「いえ、そんな‥。」

僕に微笑みかけたその笑顔は
やっぱりすごく綺麗で
でも、どことなく芹沢くんに
似ている気がした。

冴子「昴!珀斗!あんた達は
シャワー浴びてきなさい!
後で消毒してあげるから!
そんな汚い格好でウロチョロするな!」

そうやって怒る姿も
溢れ出す優しさも全部全部
芹沢くんに似ている気がした。
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