諦めるには値しない

~昴side~


涙を流す陶太を見て今まで陶太が
どれだけ苦しんでいたのかを知った。

俺と出会ったせいで
関わらなくていい世界に
陶太は足を踏み入れちまった。

誰が悪い?それは俺だ。
真っ当な世界で生きられない俺が
真っ当な世界で生きたいと
願ったばかりに陶太に辛い思いをさせている。

陶太「ごめん、芹沢くん。」

昴「何でお前が謝るんだよ。」

陶太「僕は君たちの事を恨んだ。
君たちがバスケ部に入ったから
僕たちは非難を浴びる。
ヤンキー集団とか暴力事件を起こしたとか
聞きたくもない事を聞かなきゃならない。」

昴「本当の事だ。
俺らのせいでお前は
浴びなくてもいい非難を浴びてる。
それは事実だ。謝る事じゃない。」
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