諦めるには値しない

陶太「だったら、どうして
僕たちばかりこんな目に遭うんだよ!
せっかく芹沢くんと藤野が
塗り直してくれたこの真っ白い壁を
また汚されなきゃならないんだよ!」

昴「汚されたらまた塗り直しゃいい。
俺はこの壁が何度真っ赤に染められたって
何度だって塗り直してやる。
これをやった犯人が俺らを
恨んでるのなら戦ってやるさ。
喧嘩でじゃねぇ。バスケで戦ってやる。
俺たちは俺たちの夢を叶えて
そして、いつか認めさせるんだ。
てめぇには屈しねぇ。俺たちは
バスケの世界で生きて行くってな。」

珀斗「‥昴。」

もう僕はいよいよ泣く事しか出来なかった。
こんなにも僕の夢を叶えようとしてくれる
芹沢くんたちの事を少しでも
恨んでしまった自分が恥ずかしくて
涙を流す事しか出来なかった。

昴「陶太、悪かったな。
俺たちのせいでお前にそんな想いさせて。」

でもね、芹沢くん。
違うんだよ。僕は心配だったんだよ。
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