諦めるには値しない

陶太「だけど、それじゃ納得してくれない。
分かってるよ。このままバスケを
続けたってプロになれる訳でもない。
そんな才能、僕にはないし
両親の言う通りの道を進む事が
きっと僕の幸せなんだ。」

昴「幸せなんてのは誰かに
決めてもらうもんじゃねぇ。
てめぇが幸せだと思うその日々こそが
てめぇの幸せなんだよ。
未来がどうであろうとその瞬間を
覚えておく事が出来さえすれば
人はいつだって幸せなんだ。」

陶太「だけど、僕は日向くんに
迷惑をかけた。これから先
日向くんはプロになれるかもしれない。
そんな人の邪魔しちゃいけないよ。
ちょうど良かったんだよ。
今が、諦め時だったんだよ。
だからさ、芹沢くん。お願いがある。
日向くんの事を好きになっちゃった
僕を笑ってくれないかな?
そしたら、諦められる気がするんだ。
この気持ちもバスケットも諦められる。」

人間てのは本当に厄介だ。
叶わない願いが多すぎる。
< 466 / 582 >

この作品をシェア

pagetop