諦めるには値しない

芹沢くんの汚い字が今でも
すごく愛おしい。

陶太「芹沢くんがバスケ部に
迷惑をかけるような事があったら
いつでもこの部を辞められるようにって
芹沢くんは初めから僕に退部届を
手渡したんだよ。僕たちに迷惑を
かけないために‥僕たちバスケ部に
迷惑がかからないように
覚悟の上でこの部に入部したんだ。」

珀斗「あいつ、そんな想いで‥」

陶太「分かってるよ、僕だって。
芹沢くんが望んでない事くらい。
僕が行ったら、きっと怒る。
でも、僕だって芹沢くんの仲間なんだ。
助けに行きたいんだ。
仲間のピンチ救うのがダチなんでしょ?」

庄司「珀斗さん。水くさいっすよ。
俺も昴にぃと真山さんを助けに行きます!」

不動「俺も芹沢先輩と
真山先輩と一緒に試合に出たいです!」

藤野「僕と高杉も行くよ。」

珀斗「お前ら......。」

ねぇ、芹沢くん。
皆、芹沢くんに感化されて
仲間が大切だっておもうように
なっちゃったんだよ。
それなのにさ、言い出しっぺの
芹沢くんが何で今、ここにいないの?
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