諦めるには値しない

日向くんはさっき僕が
突き返した退部届をもう一度手渡す。

珀斗「頼むから受け取ってくれ。
ここは俺と真山と昴で
何とかするからさお前たちは行けよ。」

陶太「日向くんまで
どうして‥?」

珀斗「俺の親友は覚悟が出来てる。
俺まであいつらの事
見捨てる訳にはいかねぇだろ。」

皆の友情を思い知らされた気がした。

皆、散々相手の悪口を言うくせに
根っこの部分では信じてる。
信じてるからこそ周りから
どんな批判を浴びようが助ける事が
出来るんだ。

僕には自分を犠牲にしてまでも
守りたい仲間なんていなかった。
でも、今は違う。僕だって守りたいんだ。
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