諦めるには値しない

~昴side~


仲間の言葉に心動かされたのか
宮内はその拳を収めた。

河東「ふざけんじゃねぇよ!
どいつもこいつもバスケバスケって。
俺らは喧嘩でてっぺんを目指す。
卒業する時、そう誓っただろ?
何とか言えよ!宮内!豊永!珀斗!」

昴「河東、てっぺんっつーのはよ
何も一つじゃねぇんだよ。
喧嘩でのし上がる。
それもまた一つのてっぺんだ。
だがな、そこにいない相手と
戦いたい時はまずはその
フィールドに立たなきゃなんねぇんだ。」

河東「フィールド?」

昴「てめぇが俺たちの事を
恨んでる気持ちはよく分かった。
でも珀斗もそいつらも
俺も真山も喧嘩は辞めたんだ。
バスケでてっぺんを目指す。
それが今の俺たちだ。
俺たちと戦いたいんなら
まずはお前も同じフィールドに立てよ。
待っててやるからよ。
てめぇもここまでのし上がってこい。」
< 549 / 582 >

この作品をシェア

pagetop