花瓶─狂気の恋─
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真帆は朝からスマホで動画を見ていた。麻紀が壊れていく様を観察するように見た。まるで家畜の観察日記の内容作り、麻紀は一日も立たないうちに弱っていた。
それも当然、景色は変わらず音も自分が発さないと無音、そしてお腹も減り喉が渇く。補給するにも毒が混ざっている。
手を出したくても出せない、精神的な攻撃が大きすぎるのだ。
そんな様子を見るだけで真帆は背筋をなぞられるようにゾクゾクとした感覚になる。
「食べたいよね〜。だけど食べたら身体壊すね〜。どうすんだろこの豚!
あぁ....最っ高!!雫の言ってた心のケアって本当に最高!恋以外にも熱中出来るのが増えたかも!」
ピンポーン
新たな新発見に興奮していると家のインターホンが鳴った。今日は親が出かけている為、真帆が出る他なかった。
警察...な訳ないか。まだ日が全然経ってないし、豚の部屋に丸めて入れただけだけど「家出します。探さないで下さい」って紙入れといたからな〜。あ、それでかな?
真帆は急ぎ足で家のリビングにあるカメラを見ると、そこには想定外の人物が立っていた。
悠雅だった。思い詰めているような顔をして立っている悠雅の姿があった。心臓が飛び出しそうになり、麻紀の有り様を見て興奮していた身体が更に熱くなる。